≪親子ふれあいチャレンジ教室≫ 10/25(土)
和太鼓教室で、気持ちと動きを揃えて演奏しました。 |
≪反抗期は能力を伸ばす機会≫ 林成之先生(日本大学大学院名誉教授)の話から
林先生(脳科学の専門家)の講演を直接聞く機会があり、なるほどと納得する内容が随所にありましたので、著書や話などを調べていました。その中に、ゲームをやめることができない男の子を持つ母親の質問に答えられている内容がありましたので、かいつまんで紹介します。
反抗期に入り、しかも何が大切でどの手順で物事をこなしていくといいかわからない状態。しかし、好きなことにはのめり込んでいく脳の本能が発揮され始めたともいえる。勉強は大事であることは分かっているけど、親に先に言われたのでさらに反抗してしまう。脳の機能からこの動きを説明すると、自分からやるという自己報酬神経群の機能を先に止められてしまうので、自ら考える作業をやめ、自分の好きな方に行ってしまう。「今しようと思っていたのに」という言葉になって現れる。つまり、自己報酬神経群の機能が未熟なために、自分の欲望をコントロールする力が不十分な状態である。
では、どうするか。先回りして親がああしろこうしろというより、子どもが自分からやるような「いい問いかけ」をすること。同時に、物事を達成するためには、大事なものから順にこなしていくことの大切さを教えること。親も小さい頃、同じような時があってこうやって乗り越えてきたけど、あなたならどうしたらいいと思う?と問いかけることが、自己報酬神経群の機能を鍛える。自分だったらこうすると答えたら、立派に自己報酬神経群の機能を駆使しているので、さらに思考力が高まったお子さんになる。さすが、自分の子どもだとホメルことです。自分からやってやるという気持ちを起こさせるために、情報をさりげなく伝えるか、親が自分の困った経験から子どもに、あなただったらどうする?もっといい方法を教えて欲しいなど、よい質問をすること。頼りにされた子どもは、その答えを出すと同時に、自分のことととらえ自分の弱点にも気がついて乗り越えていくはず。
というような内容です。脳の本能に沿って育てていくことが、脳の機能を高め自立した人として成長していくという論です。全ての話を理解しないと上記の部分だけでは分かりにくいですが、納得できる内容だと思います。反抗期にさしかかってからでは苦労が多く、その期間を乗り越えるまで時間がかかります。幼児期から正しく判断できる脳を育て、自分でやりたくなる気持ちが育っている状態であると、勉強も運動も前向きに向かっていくようになります。子育ては難しいですが楽しみであり大切なことですから、協力し合ってがんばりましょう。