2010年10月4日月曜日

学校だより10月

二学期が始まっても大変暑い日が続いていましたが,1ヶ月が過ぎようやく秋らしい気候になってきました。学校から見える南川の堤防にはススキの穂が揺れています。秋は体を鍛えたり心を豊かにしたりするのにとても適した季節です。さわやかな秋の訪れとともに子どもたちが落ち着いた環境の中で学習や運動ができるように努力してまいります。 
 去る9月18日(土)に行いました「たてわりまつり」は好天に恵まれ,子どもたちは協力しながら力いっぱい楽しく競技することができました。保護者・御家族の皆様や地域の方々,多数の御来賓の皆様方にも御声援,御協力いただきましたことに厚くお礼申しあげます。
さて,「たてわりまつり」(運動会)のねらいは,『①子どもたち


の自主性を伸ばし,縦のつながりを深める。②子どもたちの活躍する場面を増やし,協力していく中で成就感を味わわせる。』ことです。

毎年6年生が中心となり,計画を立て練習をして本番を迎えま

す。色別団体種目(「粉まみれのヒーロー」「競い合うむかで」「シュシュをつなげ」)に出場する選手を決めるのもリーダーの仕事です。その種目や応援合戦の練習は与えられた時間内で仕上がるように計画を練る必要があります。そのために各色のリーダーはチーム内の高学年と十分に話し合いをし,準備をしてから練習時間に臨みました。また,全校踊りの振り付けも夏休み中に自分たちで考え,9月からは昼休みを利用して,体育館で自主的な練習も始まりました。時間を無駄にせず上手に使う意識が出てきました。

各色のリーダーは最初グループをまとめるのに苦労していましたが,日を追うごとにまとまりが出てきました。低学年の子どもたちも真剣に取り組んでいるお兄さんやお姉さんの姿を見て,「自分たちのチームのために頑張る」という意識が出てきたようでした。「たてわりまつり」はまさにこのことをねらっているのです。みんなで力を合わせる楽しさや作り上げていく楽しさを十分感じ取ってくれたことと思います。

最近の子どもは昔のような「群れ遊び」をすることが少なくなっています。テレビやパソコンによるゲームや携帯電話の普及が人との関わりを少なくさせ,コミュニケーション能力が育ちにくくなっていると言われています。本校教育の大きな柱でもある縦割りを中心にした活動を通して,異年齢活動や集団生活体験から社会の仕組みを感じ取ってほしいと願っています。