2011年3月4日金曜日

学校だより3月

 笑いの効用


 先日,本校でテレビ番組の収録がありました。曾我廼家福輔(そがのやふくすけ)さん,露の団姫(つゆのまるこ)さんが来校され,お二人の進行で4年生が地球環境について学びました。曾我廼家さんは松竹新喜劇出身で,現在は上中に住んでおられるそうです。露の団姫さんはNHKテレビ小説「ちりとてちん」のモデルになった「女性落語家」だそうです。私はこのお二人としばらくお話をする時間がありました。私自身,新喜劇や落語が好きで,よく見たり聞いたりしています。そして笑うことが大好きです。ですからお二人との話の時間はとても楽しいものでした。また,お二人とも良く笑っていらっしゃるからか,とても血色がよく,穏やかな表情をしておられました。一緒に居るだけでこちらまで楽しくなってきました。

 笑いを使った諺があります。「笑う門には福来る」「笑いに勝る良薬なし」などは我々の心の持ち方や健康に影響を及ぼすことを表しています。そして上記の諺を実証するような「笑い」と「神経系統」の関係も研究が進んでいます。その結果,次のようなことが分かってきたようです。

○笑いはコミュニケーションを円滑にするとともに,人間関係を豊かにし,仕事や学習の能率が上がる。

○笑うと集中力や記憶力が高い状態になる。

○笑うとストレス解消になり,精神的な癒しの効果がある。

○笑うと体の筋肉を使い,心地よい疲れと精神的なリラックスで良く眠れるようになる。

など,たくさんの効果が言われています。そして笑いは伝染します。人の笑い声を聞くと,ついついつられて自分も笑顔になった経験は誰にでもあると思います。でも,一部のテレビ番組に見られるような,他人を叩いたり馬鹿にしたり侮辱したりして笑うようなものには賛成できません。お互いが気持よく心の底から笑えることが大切です。

1年の締めくくりである3月を笑顔いっぱいの学校になるよう努力いたします。しかしながら,子どもの「心のよりどころ」の一番はやはり家庭です。家族の中に「たくさんの笑い(笑顔)」があることを願っています。