2010年12月14日火曜日

学校だより12月

 色鮮やかな紅葉だった山々も次第に冬景色に変わりつつあります。
マラソン大会・郡音楽会・チャレンジ教室など多くの行事があった11月でしたが,どの行事にも子どもたちは自分の目標を持って本当によく頑張りました。
 さていよいよ二学期の最終月を迎えました。子どもたちには,自分が掲げた目標の点検をするとともに,落ち着いた学習の場を提供していきたいと考えております。

 読書週間の取り組みから
 今年は「国民読書年」です。本校でも11月15日~19日までの一週間を「読書週間」に位置付けて様々な取り組みを行いました。朝の時間帯では6年生による紙芝居,17日の集会では,ハッピーブック委員会による「読書集会」と,ブランケットファミリー(名田庄地区ボランティアグループ)による「お話や読み聞かせ」などでした。子どもたちは様々な取り組みを十分楽しみました。
  登場人物の顔や服装,人物がいる周りの風景,これからの話の展開など頭の中で様々なことを思い描きながら聞いていたのでしょう。紙芝居を見たりお話を聞いたりしている時の子どもの目や表情が生き生きと輝いていました。お話を聞いたり,自分で読んだりすると良い表現を学ぶことができますし,作文の書き方のヒントを得ることもできます。
 以前私はこの便りの中で,若い頃読書をしなかったことで現在後悔していることを書きました。その後「速読法」のような本も読んでみましたが効果があったとは思えません。そんな時「スローリーディングの実践」という本を読みました。著者(平野啓一郎氏)によれば,プロの作家でも書物をそんなに速いスピードで読んでいるわけではないそうです。むしろ一冊に時間をかけ,想像を広げながらゆっくりと読んでいくと言うのです。そうすれば書物の中の情景が頭に浮かぶし,頭脳の活性化にもつながると書いています。早いスピードでたくさんの書物を読むことが出来ない私は,この本を読んで気持ちが少し楽になりました。様々な想像を広げながら丁寧に読んでいくのも一つの方法ではないでしょうか。