晴天の下、9月14日(土)たてわりまつりが行われました。今年のテーマ『光り輝け! 必ず笑え!122人』のとおり、みんなの輝きと大活躍が見られました。最後まで応援をいただきました保護者の皆様、御家族の皆様、本当にありがとうございました。
特に6年生にとっては、今までたてわりまつりで経験し上の学年から学んだことを発揮し、新たな内容を苦労して作り出し下の学年の子に教え、みんなをまとめ引っ張っていくことの難しさと、それができたときの喜びとを実感できたと思います。全力で走り、声を合わせて応援し、下の学年をリードしていた高学年。高学年の姿を見て学んでいく下の学年。当日の動きや団結の気持ちは短期間では育ちません。それは4月から既にたてわり遊びなどで始まり、大縄大会や川遊びなどでも作られてきていました。1学期の終わりから夏休みにかけて5・6年生は準備に入ります。9月に入ってからのたてわりまつりの色ごとの練習がスタートするのですが、初めはうまくいきません。リーダーの高学年の動きも揃わず、全体の動きもなかなか揃いません。練習の中で苦労を重ねながらだんだん6年生の気持ちが下の学年に伝わり、やらされる動きからチームのための動きに変わっていきます。
終わった後、5・6年生が残り後片づけをしました。全部片づけが終わった頃、みんなが集まり円をつくっているのです。5年生が6年生に感謝の言葉を伝えお礼を言い、来年をがんばる決意を述べました。勝った、負けたではない苦労して引っ張ってくれた6年生のがんばりを5年生がしっかり受け継ぎました。子どもたちの学び合いが見られ、成長していくこんな子どもの姿が、とても頼もしく温かく感じました。『たてわりまつり』、まさしく『まつり』のよさの伝統が受け継がれていく瞬間です。教員が内容を決め子どもたちに練習させ、ピシッと動く見栄えのいい運動会にして保護者からいい評価をいただくものではありません。子ども自身がどんな運動会にしたいのか、種目は何にするのか、自分で考え計画するから責任感と取組みの度合いが違います。練習の中で失敗と修正の繰り返しで日々進化していきます。子どものための、子ども自身が本当に育つ行事の一つとして、今後も工夫をしていきたいと強く感じさせられました。
5・6年生全員で作り上げた見事なピラミッドが完成!! |
≪ひとりはみんなのために みんなはひとりのために≫
2学期から「人を呼ぶときには呼び捨てをしない。」に取り組み始めました。上の学年の子は下の学年にやさしくしており、下の学年の子もよく慕っています。しかし、時々上の学年の子が呼び捨てで呼んでいる場面をよく見ます。高学年だけではなく、低学年でもその状況は見られます。それは時に高圧的で、暴力につながる可能性があります。人は誰でも幸せに生きる権利を持っています。初めて出会った人を呼び捨てにする人はいないと思いますが、仲良くなっているからといって呼び捨てにしていい訳がありません。学年の上下はあっても人としての上下はありません。敬称をつけて呼び合うことはお互いを尊重し、ひとりはみんなのために、みんなはひとりのためになるような言動をとれる人間づくりの基盤となると考え、今後も根気よく指導を進めてまいります。