2013年2月1日金曜日

平成24年度学校だより 2月(全戸配布臨時号)

「名田庄地域の全御家庭にお知らせいたしたく、全戸配布をした2月の臨時号です。」

 日頃は、名田庄小学校の教育活動へ御理解と御支援を賜り、誠にありがとうございます。子ども達の安全を見守っていただいたり、地区での行事、子ども会等様々な場面で御指導をいただいたりのおかげで、安心して学校生活を送ることが出来ております。学校内だけでの学習には限界がありますので、校外へ出たり、学校へお招きしたりして、地域の方々の知識や技能を子ども達に与えてくださっています。その人の苦労や温かさに触れ、単なる知識ではなく心のこもった思いを学ばせていただいています。心よりお礼申し上げます。
 さて、名田庄小学校では、平成25年度4月の入学式から服装を変更することになりました。私服から制服へ変更いたします。このことにつきまして、地域の皆様に御理解と御協力を賜りたく、学校だよりの形で、名田庄地域の全御家庭にお知らせさせていただくことにしました。以下、経緯や決定事項等についてお知らせいたします。

≪制服から服装の自由化へ≫ 平成8年
 子どもの自主性を尊重していきたいという願いから、状況に応じ自分で服装を考えることが出来る子を育てようと、制服の自由化を提案し、PTA総会や地区懇談会等で話し合われ、アンケートも実施し、平成8年10月から1ヶ月間服装の自由化の試行期間を設けた。その後、臨時保護者会で議論を重ね、現在の形で登校を続けることと、今後においては完全実施に踏み切る時期の見極めをする方向性を示した。そして、現在に至っている。

≪服装についての変化≫
 その当時、自主性の尊重、自由化への責任と義務についても、よく話し合われ、学校生活にふさわしい華美でない服装を選んでいたと考えられる。社会の変化に伴うものか、社会流行のように服装の状況が目まぐるしく変わってきた。シャツ出し、破れを特徴とするジーンズ、AKB制服、レギンスの上に短パンやスカート、ジャージ服等、保護者や児童の志向も多様化し、価値観も変化してきた。
 そのような中、これまでも保護者や地域の方から服装のことで意見はあったと聞いている。学校の中での生活面でも、これはちょっとというような服装をしてくる子どもが出て来ていた。

≪これまでの服装への対応≫
学校生活に支障をきたすような服装(色、形、装飾等が華美で教育上相応しくない。服が垂れ下がるようなもの、襟ぐりが広いもの、スカート丈の短いもの等)が見られ、指導が必要となり本人や保護者へお願いをしてきた。PTA総会の折にも、服装についてのお願いをしてきた年もあった。
郡音楽会への出演に向け、合唱にふさわしい灰色系の落ち着いた服装で統一感を出したいとの願いで協力をお願いしたところ、わざわざ買わなければならないと回答の家庭もあった。
儀式的な行事の際には、新たに服装を準備される家庭があり、経済的負担となっている。
平成23年度の保護者アンケートの中に、制服にしてほしい旨の意見、地域学校協議会においても制服を検討してはとの意見が出る。
平成24年1月の学校だよりで「制服についての意見を伺う」内容を知らせる。2月のPTA全委員会にて制服への変更趣旨説明をし、地区懇談会を開催し、制服への変更の説明と意見交換を行い、制服へ変更することへのアンケート調査を実施。

    【アンケート結果】
1 名田庄小学校において制服を採用することについてどう思われますか
 おおいに賛成、おおむね賛成である  69.2%
 どちらかというと反対、反対である   28.9%
 記入無し、どちらでもない         1.9%
回収総数:104名
回収率 :全保護者数108名(新1年保護者10名含む)の96.3%
 
地区別懇談会、アンケート結果を踏まえ、PTA役員会にて制服の扱いについて協議。平成24年度PTA総会で学校から校則変更を提案し、協議していくことを確認し、保護者へ通知する。 

≪平成24年度の対応≫
4月のPTA総会において、以下を説明し、学級懇談会で協議した。6月に再度学級懇談会を開催し、制服への変更を協議し、学級としての結論を出した。1~4年生の学級では、ほぼ了解されたが、5年生の学級では結論を学校へ委ねられた。8月に5年生学級懇談会を持ち、学校から以下の案を示し、了承を得た。
9月に全保護者宛、校則の変更(制服への変更)のお知らせを行った。以降、制服の購入準備をお願いしている。

≪課題≫
① 現在の社会風潮に服装も左右されやすく、毎日の服装について気を配ることが学校生活、教育活動への影響が出てきている。
② 家庭生活と学校生活との意識の境が甘くなってきている。 
≪趣旨≫
   教育目標を実現するためにも、小学校生活において制服のほうがふさわしいと考える。
① 子どもの将来を見据えた教育が円滑に出来るようにし、落ち着いた学校生活にする。
② 行事等で学ぶ統一感や雰囲気、フォーマルな場での作法や態度を身につけさせる。
③ 家庭生活と学校生活(社会生活)とのメリハリをつけ、社会性を養う。
≪変更点≫
 平成25年度入学式から新1~5年生は、学校が指定する服装とする。新6年生は、私服を制服とみなし、他学年と同様の学校生活を送る。
 指定の服装とは

 ◆ 上衣は男女とも紺のイートンダブル型
 (過去の制服と同じで、町内他小学校と同じ型)
 ◆ 下衣は、男子…紺の半ズボン、長ズボン
   女子…紺のスカート、長ズボン
男子用
女子用

 
服装についてはどちらも良い点があることを理解した上で、最終的に上記の決断をいたしました。制服に変更することで、子ども達の学校生活をさらに充実させていくことが求められます。地域の皆様の御理解と御支援をいただき、今後とも名田庄小学校の教育の充実に努めてまいりますので、どうか温かく子供たちを見守っていただきますよう、よろしくお願いたします。