子どもを抱きしめる
福井県PTA連合会が家庭での生活習慣の決まりと親子間のメッセージを募集しました。「我が家の三原則」で,県PTA会長賞に選ばれた作品は「1日1回ぎゅっと抱きしめる」(武生西小学校5年大友さん親子)でした。子どもを抱きしめる効果として次のようなことが言われています。
①抱きしめることで言葉では伝えきれない想いを,ぬくもりを通して伝えることができます。そのぬくもりは子どもに安心感を与え,情緒を安定させます。そして,子どもの記憶にずっと残るというのです
②しっかり抱きしめられて育った子どもの方が,社会に飛び出す力を身につけていると言われています。これは,どんなことがあっても自分を受け止めてくれる場所,無条件にを受け入れてくれる場所の存在に確信が持てるためです。
生まれてすぐに立って歩くことができる動物がいる一方で,人間の赤ちゃんは大変未熟な状態で生まれてくるため,ある時期を親に依存して成長します。そばに居てくれることで落ち着き,安心できるのです。
子どもが低学年のうちは抱きしめる機会も多くあったと思いますが,子どもの成長とともに残念ながら減ってきたのではないでしょうか。小学校の高学年になった子どもには,「握手をする」「激励のために肩をポンとたたく」など,どんな形でもぬくもりを伝えていくことが大切だと思います。
さらに,次のことも書いてありました。「夫婦(家族)の仲の良さが子どもに与える影響」は予想以上に大きいそうです。大人と同様のストレスの多い社会を生きている子どもたちに,様々な形でぬくもりを伝えていくことが大切なのではないでしょうか。